2011-05-26

PePo登録団体イベントレポート

群馬県JICAシニアボランティアの会公開教養講座 
『緊急チュニジア報告会』
主催:群馬県JICAシニアボランティアの会



2011年5月10日(火)18:30~20:00まで 群馬県庁(2階) ビジターセンターにて行われた公開教養講座「緊急チュニジア報告会」に参加させていただきました。講師は笛木美子さんです。笛木さんは、群馬県JICAシニアボランティアの会会長・日本チュニジア協会会員・前橋市国際交流協会会員として、ご活躍されています。
チュニジアに端を発した民主化運動の影響は周辺アラブ諸国へも広がりチュニジアのみならずエジプトにも政変をもたらしました。この度チュニジアの民主化運動が沈静化するのを待ち、いち早く現地を訪れた講師の笛木さんが「チュニジアを見たまま・感じたまま」に現地情報を伝てくださいました。

今回の公開教養講座では、①チュニジア共和国基本情報②シディ・ブジド県での出来事③暴動及び沈静化したチュニス市等の内容で講座が行われました。

①チュニジア共和国基本情報

チュニジアの正式名称はチュニジア共和国Al Jumhuriya Al Tunisia(Republic of Tunisia)です。

首都 チュニスの面積は16.3km2(日本の約5分の2)。人口は約100万人です。主に農業、工業、観光産業の3つの産業から成り立っていて、近年では観光産業が急成長しているそうです。

問題視されている点は、若い人達が働きたくても働き口がないこと。世界16位の失業率だそうです。また近年では、女性の社会進出が増加傾向にあり、晩婚化や核家族そして、少子化傾向にあることも社会問題となっています。

●チュニジアにある世界遺産の写真です。



●モハメド・ボアジジさんは、民主化運動事件の発端となった当人で、2010年12月17日に焼身自殺を図りました。



②シディ・ブジッド県での出来事

●シディ・ブジッド県、レグェブ市での出来事。これから暴動が始まる様子です。


●ベンアリ-政権側の狙撃班の攻撃の様子、ライフルを所持しています。


●「時計塔」レグェブ市で亡くなった、6人の犠牲者名が記念碑に記されています。


③暴動及び沈静化したチュニス市

●ベンアリ元大統領が2011年1月14日に出国し、サウジアラビアへ亡命しました。チュニスの町は人々の歓喜でみちあふれていました。


●笛木さんと関わりのあった人々にも笑顔が戻っていました。


チュニジアの幼稚園の子供達が気がかりで、心配だった笛木さんでしたが、そこにはいつもの笑顔があった様子などチュニジアの人達との交流を楽しそうに笑顔で話されていました。

チュニジアではデモ・暴動など危険な情勢の中、笛木さんの勇気ある活動体験や最新情報など幅広く私達に伝えてくださいました。群馬県JICAシニアボランティアの会の講座を通じて国際交流の現地でのふれあいや、活動内容を具体的に知ることができました。今後もチュニジア情勢についてニュースや情報などチェックしていきたいと思います。

●講座終了後、記念写真を快く撮影させてくださいました。笛木さんをはじめ、群馬県JICAシニアボランティアの会会員さん、群馬県庁職員の皆様です。笛木さんと、県庁職員の女性は、チュニジアの衣装をきて撮影。素敵ですね♪ご協力いただきどうもありがとうございました。(F)

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