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10月23日(土)、PePo交流スペースにて、NPO法人国際比較文化研究所の太田所長による「お話しのストリート・ライブ」が開催されました。
タイトルは、「春樹と真知子のすれ違い―多文化共生の基礎を考える―」です。
「春樹と真知子」…ブログをご覧のみなさんはご存知でしょうか??
有名なラジオドラマ『君の名は』の春樹と真知子のすれ違いのように、他文化との交流も最初に出会った時にしっかり気持ちが通じ合わないと、すれ違いになってしまうようです。
日本人は握手する時、つい目をそらしてお辞儀をしてしまいがちだけれど、それでは外国の人には誠意が伝わらない。相手と目を合わせて、しっかり手を握ること。そんな握手の作法のお話から、太田さんの“ストリート・ライブ”が始まりました。
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さまざまなトピックから参加者のみなさんが聞きたいものをリクエストし、太田さんがトピックに沿ったお話をされるという形式で、トーク・ライブは進行。お話の一部を紹介すると…
戦死した人の「遺骨収集団」を送るのは日本だけ
→何をもって人の死とするかが国によって違う。遺骨をお墓に埋葬することで弔う日本の文化と、戦死した場所で弔う他の文化との違いがある。
インドネシアは「トイレ先進国」
→ウォシュレットが誕生するずっと前から水で洗う文化があるインドネシア。一方、紙で拭く日本。インドネシア人も日本人も相手の国の文化には抵抗があるけれど、それぞれの文化を尊重したうえで、自分の文化を理解してもらうことが大事。
「いただきます」にあたる英語はない
→アメリカに留学した時、「いただきます」を英語でどう言ったらいいのかわからなくて戸惑った。「いただきます」を言わなければいけないとか、このやり方で食べなければならないとか、「こうすべき、こうあるべき」というマナーにしばられていた。
ホームステイ先のアメリカのお母さんが、「どんな食べ方をしてもいいよ。どんな食べ方でもかならずどこかの国のマナーに合っているから」と声をかけてくれたことに、救われた。「こうあるべき」というマナーから解放された。
どこまで近寄っていいの?
→それぞれの文化で「ここまで近寄っても大丈夫」というボディーゾーンが違う。大抵日本人より欧米の人のボディーゾーンのほうが広いので、ボディーゾーンを超えて近寄ってしまうと、不快感を与えたり誤解を招いたりする。日本人の若い女性がアメリカで道を尋ねるときは、微笑みながら相手のボディーゾーンに入ってしまうと好意があると誤解され、危険な目にあうことも!注意しよう。
「日本帰りの日本嫌い」をつくらないために!
日本に来た留学生が日本を嫌いになって帰っていくことがある。アメリカに行った留学生がアメリカを嫌いになって帰ってくることも。日本へ来た留学生にはぜひ日本人の友達をつくってもらいたい。友達がいればその国は「外国」ではなくなる。多文化共生には他の文化を持つ友達を増やし、他の国に親近感をもつことが大事ではないか。
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どのお話も、太田さんのユーモアたっぷりの語り口と外国での長い経験で得た深い見識によって、目からウロコの発見があり、とても面白いものでした。“ストリート・ライブ”だけあって、途中退場もOKという設定でしたが、みなさん最後までお話にひきこまれていました。
PePoにも外国の方がいらっしゃることがありますが、ぜひ日本好きになってもらうべく、良い交流をもっていきたいなと思いました。
(Y)